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1.1.4 必要とされる気象情報の種類

船舶気象通報で必要とされる気象情報の種類に関するものは次の通りである。

 

図1.1.4 必要とされる気象情報種類

 

一般船舶では、風向・風速89%、波高79%、視程75%、うねり72%、天気54%、気圧41%の船舶が必要としている。

漁船では、風向・風速66%、波高51%、天気42%、気圧37%、うねり33%、視程24%の順である。

プレジャー船では、漁船と同傾向であるが、風向・風速72%、波高60%、天気54%、うねり39%、気圧37%、視程30%である。

このことから、各船舶のニーズで共通していることは、その必要性の割合に違いはあるものの、風向・風速がトップで次いで波高を必要としている。しかし一般船舶と漁船、プレジャー船のニーズの違いは視程、うねりと天気である。一般船舶は3番目に視程を必要とし、同程度にうねりを必要としているが、天気についてはニーズの順位が低い。反対に漁船、プレジャー船は3番目に天気を必要とし、視程、うねりのニーズは低い。このアンケートの結果は船の大きさと関係があり、一般船舶では大型船のため操船のことを考えて視程の情報を考え、漁船プレジャー船は小型船が多いため、天気の影響を考えているためと窺える。

 

 

 

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